シリーズ連載
メディカルライティングの 現状と将来

第 9 回 研究から成果へ:メディカルライティング サービスの活用

かつて、医学研究者は自身の活動を自分のペースで進めることができました。しかし、今日では研究数も論文発表のペースも加速しており、臨床と研究の両方において、さまざまな業務や要求に応えることが困難になっています。そのため日本でも、質の高い英語論文の作成に、メディカルライティングサービスを利用する医師が増えています。メディカルライターを使うことには、時間効率良く論文作成を進めることができるという大きなメリットがあります。メディカルライティングサービスを上手に活用するために、 依頼する前に以下の点をぜひご確認ください。

  • 執筆内容を決める

    まず、臨床試験レポート(CSR:Clinical Study Report)、原著論文、抄録、プロトコルなど、依頼する文書の種類を明確にすることから始めましょう。次に、CSR なら ICH E3、無作為化比較試験ならCONSORT など、メディカルライターが特定のスタイルとフォーマットに精通しているか確認しましょう。そうすることで、サービス選定にかかる時間を節約し、適切なメディカルライターを選択することができます。

  • 整理整頓する - 主要な研究資料を一か所にまとめる

    メディカルライターは、研究プロトコル、患者データ、治験薬概要書、臨床検査報告書などの原資料に基づいて、正確なコンテンツを作成します。必要な資料は一括して渡せるように事前にまとめておきましょう。

  • 関連する専門知識を持つライターを選ぶ

    あなたの専門分野に精通し、国内外の論文の書き方にも詳しいライティングサービスを探しましょう。必要に応じて、文書サンプルやメディカルライターの実績の提示を依頼してください。

  • 現実的なタイムラインとマイルストーンを設定する

    論文の作成には複数のプロセスが必要です。草稿作成、著者校正、原稿修正など、品質管理のタイムラインを早めに作成し、マイルストーンも設定しましょう。メディカルライターはもちろん、共同著者や統計担当者も共有できるタイムラインを作成して、遅延を防ぎましょう。

  • 出版倫理規定の遵守を確認する

    メディカルライティングサービスが、International Council of Medical Journal Editors(ICMJE)、Committee of Publication Ethics (COPE)、International Society of Medical Publication Professionals (ISMPP)などの国際的な出版倫理ガイドラインの遵守を宣言しているか確認しましょう。

メディカルライターは、日本の医学研究者の意見と価値観を尊重しながら、世界に影響力のある高品質の文書作成のお手伝いをする専門家です。論文のみならず、さまざまな医学、医療関連文書の作成の際に、メディカルライティングサービスの活用を考えてみてはいかがでしょうか。

※本メールは m3.com の QOL 君でお届けした内容を再編集したものです。元の記事はこちらからご覧いただけます。