医の散歩道

HOME > 医の散歩道 > 第59回 国立科学博物館 企画展

2017年2月配信

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ブタクサ花粉電子顕微鏡画像
国立科学博物館 企画展花粉と花粉症の科学

国立科学博物館のある東京・上野恩賜公園は東京でも屈指の桜の名所。その数はなんと40種類、700本! 2月の寒桜からおなじみの染井吉野、5月まで楽しめる八重の里桜まで桜尽くしの公園です。早春開花の桜と時期を合わせるように現れてくるのが、いまや国民病とも言われる「花粉症」。今回は、「花粉と花粉症」に焦点を当てたこの季節にぴったりの企画展をご紹介します。

現在、症状が出ている人はもちろん、そうでない人もいつ発症するかわからないというから他人ごとではないのが「花粉症」。展示会場は、花粉の誕生から花粉症対策までの4つのゾーンに分かれています。第1のゾーンは植物にとっての花粉の役割や重要性を説明したもの。虫媒花、風媒花などの送粉様式の紹介や花粉の形態を現代植物学の研究対象とした最初の書『Pollen Grains』(1935, NewYork)なども展示されています。

第2のゾーンは花粉化石から過去の植生や環境の復元、また気候変動を推定する研究を紹介しています。花粉は生物ではなく細胞ですが、その細胞膜は頑強で、泥の中に埋没すると微化石として保存されるのだそうです。第3のゾーンは食品や生薬として、また最近ではサプリメントとして有効利用されてきた花粉の一面と、花粉症として人間を苦しめる一面を紹介しています。花粉症の原因とされるさまざまな植物標本と花粉の電子顕微鏡写真も展示。黒を背景に浮かび上がる花粉の拡大写真は少々不気味です。

第4のゾーンは花粉症対策の章。今回の企画担当者の方は「影響段階ごとに“生成”“飛散”“暴露”“発症”の4つに分け、花粉症の発症のしくみや、医学や農学、工学の各分野で研究が進められているさまざまな対策について紹介しています」とお話しくださいました。花粉症の起こるメカニズム、予防方法、また、無花粉スギや花粉生成・飛散の予測に関する研究、花粉が付着しにくい衣服やマスク・メガネ・空気清浄機の開発などの研究の最前線を分かりやすいパネルにしてあります。テレビやネットなどの花粉症やその治療法に関する情報に混乱する患者さんへもお勧めです。

施設写真
画像提供:国立科学博物館

国立科学博物館 東京都台東区上野公園7-20 TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2016/12
kafun/

開館時間 9:00~17:00
※金・土曜日は午後8時まで
※入館は各閉館時間の30分前まで
入場料 一般・大学生 620円(310円)
高校生以下および65歳以上は無料
※( )内は20名以上の団体割引料金
休館日 月曜日
※3月20日は開館
アクセス JR「上野」駅公園口から徒歩5分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅から徒歩10分
京成線「京成上野」駅から徒歩10分

 

 

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