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2017年4月配信

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紙本墨彩 サカマタ鯨図
第61回 川越市立美術館 特別展 驚きの明治工藝

昨年来、東京、京都と巡回し、人気を博した「驚きの明治工藝」展が埼玉県川越市で開催です。開国後の日本で輸出を目的に生産され、世界を舞台に活躍した「明治工藝」の里帰り。東京芸大での開幕式ではコレクターの宋培安氏はもちろん、台湾駐日代表も臨席し、あいさつでこの展覧会が両国の文化交流を深めることへの期待を述べられたという、まさに国際的な特別展をご紹介します。

大島如雲《狸置物》 「小さな根付から全長約3メートルの巨大な自在龍まで、技巧をこらした作品群はいずれも生き生きと活力に満ちた姿で会場に登場します。精巧な細工の魅力はもちろんのこと、作り手の着想の奇抜さも楽しめる展覧会です」とは今回の特別展を担当された横山りえさん。例えば《三猿根付》は2センチほどのサイズに、毛並みの1本1本まで表現する精密さが魅力です。《狸置物》は滑らかな表面仕上げが特徴の鋳造品。上目づかいのかわいさは、現代日本が世界に発信する”kawaii”に通じるものですね。自在置物は鉄や銀で写実的に、しかもパーツが可動するように作られた置物。《自在龍》は胴、脚、爪を動かせるそうです。

宗義《自在龍》 このほか染付、七宝、ビロード友禅など今回の展示品は約130件。台湾在住の漢方薬剤師、宋培安(ソンペイアン)氏が収集した「宋培安コレクション」約3000点の一部です。明治時代を中心に漆工、金工、陶磁など幅広いジャンルの日本工芸のコレクションは台湾で最大級のものとか。輸出品として作られた置物や陶磁は、日本に残るものが少なく、優品を見る機会は貴重です。また、著書『判断力批判』(1790)中で「美」の分析を行った、哲学者カントの研究を背景に持つ宋氏のコレクターとしての審美眼に思いを馳せてみるのも、この展覧会のもうひとつの楽しみかたです。

埼玉県川越市は、都心から約30キロ。川越城の城下町として、水運で江戸とつながる交通の要衝として、「小江戸(こえど)」と称されるほど栄えた町です。蔵造りの街並みや菓子屋横丁、川越イモに川越唐桟…観光客数年間600万人を誇る人気の町は、連休のお出かけ散歩にもぴったりです。

施設写真

川越市立美術館 埼玉県川越市郭町2丁目30番地1 TEL:049-228-8080
FAX:049-228-7870
URL:https://www.city.kawagoe.saitama.jp/
artmuseum/index.html

開館時間 9:00~17:00
※入場は午後4時30分まで
入場料 一般600円(480円)
大学生・高校生 300円(240円)
中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳又は療育手帳をご持参の方、及びその介護者1名は無料
※「川越きものの日」にちなみ、8日、18日、28日に着物で来館された方は団体料金
休館日 月曜日(5月1日は開館)
アクセス 電車/JR埼京線(川越線)「川越駅」、東武東上線「川越駅」、西武新宿線「本川越」下車。
イーグルバス「小江戸巡回バス」で「博物館美術館前」または東武バス「小江戸名所めぐりバス」で「博物館」下車

 

 

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