医の散歩道

HOME > 医の散歩道 > 第65回 近代医科学記念館

2017年8月配信

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創立125年の研究所 時代の先端を走り続ける過去と未来がここにある

江戸時代には武家屋敷、近代には政財界の要人邸宅、現代はハイグレード・マンションと、都内でも由緒正しい高級住宅地の港区白金。一昔前、ここに住むおしゃれなマダムを指す「シロガネーゼ」という言葉が流行し、一躍全国区となった場所です。おしゃれなカフェやブティックが点在する今もセレブなこの街の、晩夏を楽しむ散歩道をご紹介します。

傳染病研究所 履歴書綴 近代医科学記念館は、今年設立125周年を迎えた東京大学医科学研究所の歴史的資料の保存と展示を行うために平成12年に建てられた施設です。医科学研究所の前身となった1892年(明治25年)設立の伝染病研究所(伝研)時代に、ワクチン製造のために敷地内に多く飼われていたという馬の厩舎を模したレンガ風の建物です。貴重な資源でもあった馬を有効利用するために当時は全血採血を行っていたそうです。鎮魂の意味も込めて厩舎を形どったのかもしれませんね。

医科学研究所一号館 有名な初代所長・北里柴三郎が顕微鏡をのぞく写真(右上)について、「原本はこの記念館のものなんです」と記念館の木下惠子さん。台紙裏には撮影した「平野寫眞館」の文字が入っており、この写真がオリジナルであることがわかるそうです。明治32年から大正5年3月までの伝染病研究所旧蔵の履歴書綴には北里柴三郎、野口英世など錚々たる所員の履歴書が綴じられています。そのほか、明治時代の顕微鏡やガラス製の凍結乾燥機などの実験器具、研究所が文部省に移管後東京帝国大学附置となった際に辞任した北里所長以下百数十人の記念撮影写真(「大正三年十一月訣別紀念」と書かれています)など、歴史的に貴重なコレクションの数々が展示されています。

記念館の前には伝研時代から現役で残るマンホールのふたを見ることができます。約7万平方メートル、東京ドーム1.5個分もある広大な医科学研究所の敷地には、空襲から免れたために残ったという100年を越える杉の大木をはじめとした緑が多く、内田祥三設計のゴシック建築で有名な医科研一号館をはじめとした建築群とともに、この地に紡いできた歴史の重さを感じさせてくれます。

近代医科学記念館

近代医科学記念館 東京都港区白金台4-6-1 TEL:03-5449-5470
FAX:03-5449-5470
URL:http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/about/memorialhall/

開館時間 10:00~17:00
入館料 無料
休館日 日曜、年末年始(12月28日~1月4日)
※臨時休館日あり
アクセス 電車/東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金台駅下車

 

 

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