医の散歩道

HOME > 医の散歩道 > 第71回 

2018年2月配信

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散歩道初の博物館再訪。先端技術を支えるのは「捨てない美徳」の散歩道です。

前回は企画展の「馬と獣医学」をご紹介した東京農工大学科学博物館。博物館の起源は古く明治19年(1886)農商務省蚕病試験場内に設置された「参考品陳列場」から。創基130年を越える歴史を誇っています。今回は、常設展のある2階におじゃまして、数々のコレクションの中から、医の散歩道にもぴったりの展示物をご紹介します。

製紐機 医学関連の展示ではまずこちらを、と案内していただいたのは「遠藤章特別栄誉教授顕彰記念室」。コレステロール値を低下させる「スタチン」を世界で初めて発見。2017年ガードナー国際賞も受賞した、教授の生い立ちや業績を紹介しています。細菌学者パスツールの元で蚕の微粒子病の研究に携わっていたシャルドンネ(Chardonnet)が1885年に生産に成功した「シャルドンネ人絹」は、 希少な資料のひとつだそうです。

馬の品種別模型 明治7年(1874)の内務省勧業寮内藤新宿出張所の設立までさかのぼる大学の歴史の中、今日まで継続して行われてきたのがシルクの研究。殖産興業政策を背景に、生糸の品質向上のための蚕の研究、製糸・紡績技術の開発に始まり、現代ではシルクから人工血管を創る研究などへ大きく展開しています。常設展示には、明治から昭和初期の蚕の伝染病に関する教育掛図や蚕の大型模型、当時の様子がわかる蚕織錦絵や、輸出生糸につけられたラベルの生糸商標のコレクションがあります。

人工血管を創る技術は組紐を応用したもの。その実機も展示され、くるくるとハンドルを回すと糸が組みあがっていく様子を見ることができます。豊田自動織機やニッサン自動繰糸機など、今も定期的に動かしながら説明をしているそうです。シルクを中心に温故知新も異分野横断の研究成果も体験できる、いろいろな知的好奇心をそそられる博物館です。

東京農工大学科学博物館

東京農工大学科学博物館 東京都小金井市中町2丁目24-16 TEL:042-388-7163
URL:http://web.tuat.ac.jp/~museum/index.html

開館時間 火曜日~土曜日
10:00~17:00 (入館は16:00まで)
入館料 無料
休館日 日曜・月曜・祝日・5月31日(創立記念日)他(イベント開催時は開館)
企画展「馬と獣医学」期間中(2018年3月20日まで)
入学試験に伴う以下の日程(1月12-13日、1月20日、2月23-24日、3月9-10日)
アクセス JR中央線「東小金井駅」南口から徒歩10分、「武蔵小金井駅」徒歩20分
JR中央線「武蔵小金井駅」または西武多摩川線「新小金井駅」からCOCOバス「農工大前」下車
講演会・体験会 企画展「馬と獣医学」に伴い、以下を開催
3月3日(土)
・講演会「人と馬の絆」
 13:30~ 博物館3階講堂
 講師:田谷 一善(東京農工大学名誉教授)
  石丸 睦樹(日本中央競馬会馬専門獣医師)
・ミニチュアホースふれあい体験
 11:00~12:00/14:00~15:00 博物館駐車場
 協力:東京農工大学ミニホースの会
 (いずれも予約不要。ふれあい体験は雨天中止)

 

 

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