医の散歩道

HOME > 医の散歩道 > 第78回 玉川大学教育博物館  

2019年2月配信

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今回ご紹介するのは、玉川学園教育博物館所蔵の「シュヴァイツァー資料」。上掲の写真は、写真家・映画監督エリカ・アンダーソン(1914 - 1976)が撮影した診療中のシュヴァイツァー博士(1950年代)です。アンダーソンは女性プロカメラマン先駆者のひとりで、ドキュメンタリー映画「Albert Schweitzer (1957)」では映画監督を務め、その後も博士とは長く交流があった人物です。

 
医師として知られるシュヴァイツァーは、神学、哲学でも博士号を修め、また、一流のオルガニストとしても活躍しました。ヨーロッパ中を演奏して周り、アフリカのガボン共和国に設立したシュヴァイツァー病院にかかる費用を捻出したそうです。博物館所蔵品の博士の手形は「シュヴァイツァー博士の生前、ロダンに師事した彫刻家フリッツ・ベーンがシュヴァイツァーの手から直接型取りして作ったもの。オルガンを弾くポーズをとっており、体格に比例して大きく、がっしりした手であったことがわかる」というもの。医師として音楽家として、人を癒してきた人の手なのですね。

 
「シュヴァイツァー資料」は、シュヴァイツァー病院のハンセン病棟でライ病治療に従事した高橋功博士(1907-2003)が持ち帰ったもので、のち、高橋夫妻により寄贈されました。左掲の写真は「玉川学園ほか日本からの寄附金で1963(昭和38)年に建てられた日本病棟前のシュヴァイツァー博士。[CASE JAPONAISE 日本病棟]はシュヴァイツァー病院に勤務した高橋功医師の揮毫」とのこと。高橋博士は、著名なクラシックのギタリストでもあったそうですから、シュヴァイツァー病院では2人の博士で音楽談義に花を咲かせていたかもしれませんね。資料にはそのほか、病院職員の寄せ書き、病院名入りのカップやアフリカの民族資料など、病院での日常がうかがえる品もあって、「密林の聖者」がちょっと身近に感じられるようになるかもしれません。
 

玉川大学教育博物館 東京都町田市玉川学園6-1-1 TEL:042-739-8656
URL:http://www.tamagawa.jp/campus/museum/

開館時間 月曜日~金曜日
9:00~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
入場料 無料
休館日 土曜日、日曜日、祝祭日
※特別展示、企画展の関係により土、日、祝祭日でも開館する場合があります。
玉川大学が定めた休日(夏期休暇・年末年始休暇ほか)
※そのほか展示替えなどのため、臨時に休館することがあります。
アクセス 小田急線玉川学園前駅下車 駅南口より徒歩15分
入校の際、各入校口の詰所(案内所)にて入校手続きをしてください。
構内の詳細な位置については、校門の案内所でお尋ねください。
構内は教育活動が行われておりますので、車での来館はご遠慮ください。
※シュヴァイツァー資料は常設展示ですが、資料全体の一部のみの展示となっています。ご了承ください。

 

 

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